渋谷防災キャラバン

レポート

Vol.11[神宮前地区]
「もしものための応急救護」

目の前で倒れている人がいたら、あなたは助けられますか?さまざまな人が集う神宮前地区だから知っておきたい応急救護

ビジネスでもレジャーでも、多くの人が集う渋谷。しかし、人が多いがゆえ、災害時の課題が多いのも事実です。「渋谷」と言っても、再開発が進む渋谷駅周辺もあれば、緑豊かな公園も、昔からの生活が残る住宅地もあります。それぞれのエリアで防災のポイントは違うのです。

2021年度の渋谷防災キャラバンは「“地域防災” を考えよう」をテーマにYouTube動画を配信します。動画では、渋谷区内11地区それぞれの防災における“特性”を、現地取材やキーマンへのインタビューを通じて紹介。地域に根ざした情報をお届けします。

動画コンテンツのvol.11は「神宮前地区 もしものための応急救護」です。たくさんの人が集まる渋谷。災害時に助け合うためにも日頃から知っておきたい応急教護について学びます。

表参道の横道はなぜ狭いのか

取材チームが向かったのは、まだ肌寒さの残る表参道。まずお話を訊いたのは、ビシッとしたスーツがお似合いの「商店街振興組合原宿表参道欅会理事長」の松井誠一さん。表参道全域と神宮前交差点両側の明治通り沿いの商店街組織の長として、街の景観や安全を守ってきました。

その歴史は古く、1973年。前身となる「原宿シャンゼリゼ会」が発足しました。その後、商店街振興組合原宿表参道欅会と名称変更した現在も、変わらず「キープクリーン・キープグリーン」をスローガンに掲げています。

松井さんは昔からこのエリアを見続けてきました。キャットストリートなど、表参道から1本入った道は、かつては田んぼのあぜ道や用水だったそう。ゆえに幅の狭い道路も多く、災害時に緊急車両が通れないなどの課題もあります。遊びに来る人、働きに来る人、さまざまな人が訪れる場所だからこそ、日頃から災害への備えや、応急救護を学んでおくことが必要です。

企業と連携して災害に備える

続いて訪れたのは、神宮前地区に本社があり「原宿・表参道駅周辺帰宅困難者対策協議会」にも所属するなど、渋谷の防災にゆかりがある「セコム株式会社」のオフィス。ここでお話してくれたのは「セコム医療システム株式会社」企画本部の堀越涼平さんです。

セコムと渋谷区は、防災をはじめとするさまざまな社会課題を一体となって解決する「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」を締結しています。具体的な取り組みを伺うために取材チームは原宿の街に再び移動。堀越さんが連れて行ってくれたのは、コンビニエンスストア「セブン-イレブン」でした。

セコムと同じくシブヤ・ソーシャル・アクション・パートナーであるセブン-イレブン・ジャパンでは、渋谷区内の67店舗に「セコムAEDオンラインパッケージサービス」を設置し、営業時間内であれば、緊急のAED貸出が可能になりました。

渋谷の安全は、住民や行政だけでなく、企業と連携しながら守られているのです。

防災豆知識:知っておこう!災害時の応急救護

災害時だけでなく、日常の中でも、傷病者や急病人に出遭うことがあるかもしれません。公助にいたるまでの応急救護の有無は、救命率を大きく左右すると言われています。

いざという時に備え、応急救護のフローを覚えておきましょう。実演してくれたのは、セコム医療システム株式会社の社員で、救急救命士、消防団の菅原和広さん。心肺蘇生やAEDの使い方などは動画本編を御覧ください。

災害はいつ起きるかわかりません。日頃から少しずつ防災を意識し、災害に備えましょう。